松尾みどり
みどりの泉

みどりのお便り
6月30日       北陸徒然之旅 その2

突然どしゃぶりになったかと思うと
雲間からにわかに太陽が顔を覗かせたりと、
いかにもドラマチックなお天気に恵まれ?
車は岐阜県の白川郷へとやってきました。
「合掌造りの里」に到着する頃には雨も上がり、
新緑の木立や睡蓮の花がいっそう輝いて見えました。
青空をキャンバスに白い雲が疾風のように流れ行く姿が
田植えの済んだばかりの水田に映えて、
思わず遠い昔の子供の頃にタイムスリップしたかのようです。
こんな感じのノスタルジアがきっと誰の心の中にも
残っているのではないでしょうか?
「普段何気に食べているお米は、
こうして1本1本丁寧に植えられたものだったのよ!」
と、知ってはいたものの改めて眺めていると
なんだか胸の奥が「じーん」と熱くなるのでした。
「お米」が急に愛しく感じられ、
「日本人でよかった」なんて思う自分が新鮮です。
こんな何気ないことに意識を向ける事で
心が豊かになれる事を実感。
非日常的風景の中に身を置くことで、また違った角度から
自分を再発見できるところが旅の醍醐味の一つでもありますね。

さて、この辺りの「合掌造り」は釘を使わずに全ての柱をロープで
組み立てる工法になっていて感嘆するばかり。
大家族制で生活を営む為の人間の智恵の結晶だったのでしょうか。
中には4階建ての家もあり、現在でも立派に住居として
使われているといいます。長男が嫁をとり、次男以下は結婚しても
独身でも自由に同居できるシステムで、
子供たちは皆で育てるということです。
昼間の農作業中に赤ん坊が泣くと、誰の子であろうと
一番近くにいる母親が授乳をさせたというおおらかな話です。
核家族が標準の時代にちょっぴり羨ましい一面もありますね。
またこの一帯は深い山懐に抱かれた、
とても清水がきれいなところです。
村の至る所に湧き水の飲み場が設けられていて
小鳥たちもそこで水を飲みます。
「では、私もひとつ‥おいしい水です」
名物のみたらし団子も口にして日が暮れないうちに先を急ぎます。

合掌造りの家 道端の水飲み場

一歩間違えば谷底を思わせる、くねくねと曲がったカーブの続く
「白山スーパー林道」を1時間以上もかけて通り抜けると
また更に南下し、ようやく「東尋坊」へと到着したのは
すっかり日も暮れてのことでした。
目の眩むような断崖絶壁の石の上を、恐る恐る歩いても
足が竦みます。やはりここも自殺の名所だとか。
晴れた日中であればさぞかし素晴らしい眺めだったのでしょう。
霊界の友にお誘いを受ける前に
その場を引き上げる事にしました。

そして再び一路金沢へ向かいます。
翌朝、早速金沢城公園や兼六園を散策しました。
金沢城内には復元された五十間長屋や菱櫓の
驚くべき優れた建築法を、実にわかり易く解説した
模型やパネルが展示されています。
部屋の内部が全体的に菱形に設計され、
一瞬、エッシャーの絵を思い出しました。
床には外し板が取り付けられ、城の石垣を下から登ってくる
敵や間者(スパイ)を目掛けて上から石を投げ落とすという仕組み。
「なるほど」と思える面白い仕掛けがいくつも作ってあります。
こんな時代にかくも複雑な幾何学数学が使われていたのだと
思わず唸ってしまいました。
これを見るとエジプトのピラミッドにも負けないような木造建築が
古代日本にもあったのではないかと、つい考えてしまいます。
しかし、日本はその昔自然の地形を活かした山や、
中には人工的に造った山”ヒラミツト”をつまりピラミッドとして
様々な磁場エネルギーの伝達機及び調整機、
また情報図書館として使っていたようです。

金沢城 兼六園

兼六園ではひたすら愛用のデジカメで写真を撮りまくり。
金沢は泉鏡花や室生犀星、井上靖‥他にも多くの
歴史に残る人々を輩出してきました。
また石川県立歴史博物館では当時の人々の生活の薫りを
感じる事ができたような気がします。
とある庭の片隅では中学3年の時古本屋で何気なく手に入れた
日本の哲学の父、西田幾多郎の胸像を見つけ
懐かしく当時を思い出しました。
旅が終わってみると、今回はかつて自分が若い頃に歩んだ道や
思いを寄せていたもの、忘れ去っていたもの等などの
確認の旅でもあったようで、
改めて旅の愉しさに触れる事ができました。

おわり

6月17日      北陸徒然之旅 その1

真夏日の続く梅雨の中休み。雲間に広がる青空の下、
ツバメが得意に宙返り‥
皆様の周囲にも「夏の便り」が届いていますか?

さて「忙中閑有」で、先日はこれまであまり馴染みの無かった
北陸地方へと足をのばしてみました。
普段は北海道や沖縄へも東京から僅か1〜2時間のフライトで
移動できるせいか、「金沢」は地理的にも東京から
ずっと近いというイメージがありました。
ところが実際に新幹線や特急で陸路を移動すると、
東京から越後湯沢を経由して金沢までなんと4時間もかかります。
これが意外に遠く、嬉しい旅でした。
お弁当を食べて一眠りできる距離です。
金沢に到着すると早速、能登半島は輪島へと向かいました。

途中、羽咋市(はくいし)の千里浜の海岸線を走ると、
何と波打ち際をバスが通っているのをみてビックリ。
粒子の細かい砂が海水を含んで固くなり、
大型バスの通行も可能になるというのです。
ところで、行く先々の「地名」がちょっと変わっていて
見慣れない名前がたくさん出てきます。
この地は古くから遣隋使や遣唐使が対馬海流に乗って流れ着き、
大陸貿易の玄関口になった、と記されています。
海を見下ろす高台には、古い気多(けた)神社
(縁結びの神、大国主命が祭神)があります。
ここで試しにおみくじをひくと「末吉」−”待てば海路の日和りあり?!”
また羽咋はUFO研究の町としても知られ、地図には
知る人ぞ知る”シリウス”の地名?もあって面白いものです。
更に平家をはじめ、大陸からの渡来人の末裔か、とも噂される
源義経ゆかりの地も多く残されています。
途中、「義経の舟隠し」と言われる断崖を覗きに行くと、
パトロール中のお巡りさんに呼び止められ、尋問される始末。
何せ、ここは「自殺の名所」というわけで、
じーっと見つめられました。
「いやぁ毎月1人はここから飛び降り自殺があるんですよ。」
何とも世相を反映した物騒な話です。
人間追い詰められると本来「智慧」が出てくるものなのですが、
残念な事です。
こんな時こそ「生き方」が物をいうチャンスなのですが‥。

深い緑色の日本海を背に、崖の上にはびっしりと広がった
白いクローバー。その合間には今を盛りと
幾本もの
紫色の野アザミが風にそよいでいます。
まるで古きその土地の栄華盛衰の
歴史を物語っているかのようです。
しばし静かに佇んでいると、遠い島影の中に
ふとどこかで見た様な岩が目に留まりました。
それは昨年中国の桂林で見た「象山」と呼ばれる
岩の洞窟のイメージでした。もしかしたら大陸からの渡来人が
祖国を思い出し、心を慰められた風景なのかも知れません。
日本全国を訪れる度に、実は日本は多民族の
混血の国である事を実感します。
「日本は世界のひな型」と云われる所以なのでしょうか?

機具岩(はたごいわ)
能登金剛 厳門
気多のアジサイ

さて、輪島の朝市は思いの外活気があり、
多くの観光客で賑わっていました。
陽にやけた行商のオバさん達は「安いよ!買うてって!」と
声をかけてきます。
私の眼は或る輪島塗の「御椀」のバーゲンセールに釘付けです。
昔から実家では母が「高価な器」として輪島塗りの器を
大切にしていた事を思い出しました。
「気楽なお土産としてはちょっと手が出ないかなぁ」
と思っていた矢先、
「お姉さん、安いよ!
この汁椀、3個で千円。本物だよ、触ってみて!」
と呼びかけられるのでした。
実際に手に取ると本当に普段器としては充分にいいものでした。
内側が赤、外側が黒の漆で塗られた二色使いの木製で、
軽くてまた手に持った感触も優しいものでした。
考えるより先に「はい、これで」と
お札を1枚手渡している自分にビックリ。
「所詮バーゲン品」というイメージは一掃されてしまいました。
いいものを安く買えたときの嬉しさは格別です。
何となく「ウフッ」と笑えちゃう、こんな体験ありませんか?
エスカレートすれば財布にとっては危険信号かもしれません。
さて、朝市には後ろ髪を引かれる思いで別れを告げ、
一路南へと向かいます。

つづく

6月9日

関東地方も入梅を向かえ、ジメジメと蒸し暑い季節がやってきます。
こんな時はつい涼を求めて冷たいお茶やジュース、
ビールなどのアルコールに手が伸びがちです。
しかしこれ、水分補給という点では充分ではありません。
なぜならこうしたお茶類やアルコール類は利尿作用が
強く、結果的に血中の水分を失ってしまうからです。
体内の水分が損なわれると血液中の血球がくっつきやすく
血流の流れが悪くなります。
血流が悪いとむくみ易くなったり、栄養吸収も悪くなります。
すると折角摂った食物栄養やサプリメントも
体内に取り込まれにくくなるのです。
また水分を充分に摂るだけでも代謝が良くなり結果的に
ダイエットの効果もみられます。

このように体内のバランス・コントロールには水分は不可欠で、
血液が体内の状態を現しているといっても過言ではありません。
と同時に、血液には”これまでの自分の想いのパターン”も
記憶されているのです。

6月18日東京、6月26日名古屋での
”知られざる血液の宇宙生命情報”では、簡単な
ペーパーワークを織り交ぜて血液から
自分の状態を読み解いていきます。
筆記用具をお持ちになり、どうぞご参加ください!!

6月1日

5月に伺った松山のあるお宅のお庭です。
そこではご夫婦が丹念に育てられた花々が満開でした。
特にバラがどれも素晴らしく、私は中でも
”プリンセスマサコ”の香りにとても魅せられました。

プリンセスマサコ
左端の渡辺さんが作者
5月19日

今月22日には福岡で定期講演
”知られざる血液の宇宙生命情報”を行います。
血液といえば赤血球と血清によるABO式と
白血球によるHLA式があげられます。
ABO式は、元々のルーツとなる人種や民族などの
混血による地域差から割りだした人間の性格を大別する方法です。
HLA式は白血球から、肉体の持つ遺伝要因と関連して、
その人の持つ病気因子を読み取ります。
これは勿論その人の意識・ものの受け取り方とも
深く関わってもいます。

しかし、この2つの方式以外にも血液には
たくさんの情報が隠されているのです。
人類の進化にも多大な影響も持つこの血液という鍵は
皆様の中に長年脈々と流れています。
血液を知ると自分の未来も見えてくる!
当日は血液から知る自己チェックなども行う予定ですので、
どうぞお楽しみに!!

5月6日

来る5月9日に沖縄で”親子関係のワークショップ”を行います。
現在の私たちの行動に大きな影響を与えている、
といわれる幼少期の親子関係。
しかしその親子関係でさえ、数回に及ぶ過去の人生の中で
何度も何度も繰り返してきた自分の想いのパターン(カルマ)を
ハッキリと確認し、これから始まる未来へと自分を描きかえるために
必要として約束してきた相手だったのです。
その関係の中から、私たちはどんな想いをずっと持ち続け
本当はどう生きたかったのか!
あなたが長い間、胸の奥にしまってきた秘密の扉が開かれます。
どうぞお楽しみに!!

5月1日

先日東京で行いました講演会”過去世への旅 デジャ・ヴ”には
本当にたくさんの方々にご参加いただきありがとうございました。
今回のワークには多くの反響をいただきました。
”絵に描いてみて自分の今の気持ちが、より確認できた”
”見たことも無いような人物や景色がでてきた”
”漠然と抱えていたものが解説を聞いていてハッキリとしてきた”
などなど‥また”時間が経つにつれ色々な事を思い出したり、
確認できた”という感想もありました。
自分自身が古く、過去から持ち続けてきたパターンの
確認になったのではないでしょうか。
楽しく活用していただければ幸いです。

また意識の変化の後には、
必ず遺伝子レベルで身体にも変化が現われます。
発熱・咳・くしゃみ・下痢等一過性のものですが
何かご不明の場合にはご連絡ください。

東京では久しぶりにサン・クリエイト社主催で
”進化するヒューマンライフ 食と心と遺伝子と”を行います。
今回は遺伝子栄養学の宇住晃治先生の講演と
パネルディスカッションの2本立てです。
宇住先生のお話では、深く身近な遺伝子情報を、
最新の研究内容を織り交ぜてご紹介いただきます。
パネルディスカッションではサン・クリエイト社の
ロイヤル核酸シリーズの愛用者の方々の体験談から、
病気を克服していく背景に、食の環境や遺伝子レベル
そして心の世界との関連にどんな秘密が隠されていたのか
健康指導家の阿部一理先生、宇住先生と共に
解りやすく解説していきます。
意識の変化と、同様身体の変化も一緒に楽しんでみませんか?

4月16日

4月初旬に京都・平安神宮でNPO法人国際芸術家協会会長の
前田旭泉先生と中国は桂林の書家・陳沛彬先生の
書道展が行われました。

陳先生は書道の本場中国にあっても現代3大書家の1人と言われ、
桂林に中日友好協会を設立し、
書道を始め日本語を教える学校を開設しています。
その作風はとてもユニークで躍動感に溢れ、
文字の持つ深い意味やエネルギーを受けとり
まるで絵画のように書に託しています。

陳先生と 猿人寿

前田先生も書の大家であり、現在皇室関係の仕事もされています。
先生の書は優しく飽きのこない、見るたびに染み入るような
透明感のある作品で、私も時間を忘れて拝見しました。

夢は大望の源
前田会長

今回はお二人の作品もさながらに、
書のお題となる詩や漢文に込められた
先人たちの深い智恵や人生哲学に、とても感銘を受けました。
一つ一つの文字や行間にこめられた意味をうかがい知るにつれ
日本にはこれだけの素晴らしい世界が伝わっているのだ、と
胸が熱くなるようでした。
また折に触れ、素晴らしい作品をご紹介したいと思います。
お楽しみに!!

4月6日

先日福岡での講演”過去世への旅 デ・ジャブ”ですが、
講演中に行いましたワークにつきまして、その後も多数
反響を頂き本当にありがとうございます。
過去世から続く自分の内面のパターンを振り返る、
というワークでしたが、皆様の中には
”つい数日前に見た夢と同じような状況が浮かび上がった”
”一緒に来た友人と照らし合わせると正反対のイメージを描いていた”
”まるで日頃の生活そのものが出てきた”などなど
お楽しみいただけた様です。
つづく4月10日にも同様の会を大阪で開きますので、
お誘いあわせの上是非ご参加ください。
尚どうぞクレヨンまたは色鉛筆をお忘れなく!

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